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2020.01.31

皮膚科専門医によるニキビ・皮膚科ブログ

ニキビ治療 美容編

こんにちは。京都市の任医院 皮膚科・美容皮膚科の医師の浅井です。

 

ニキビはまずは保険診療での治療が基本。

それでも治らないニキビや、ニキビ痕、色素沈着といった悩みには美容皮膚科の出番です。それぞれの詳しい治療についてはホームページのメニューでも説明させてもらってますので、ぜひ参考にしてください。日本皮膚科学会のガイドラインにも載っている治療もありますよ。

 

当院では、今できているニキビや赤みが強いニキビにはケミカルピーリングとGentle YAGレーザーによる治療をお勧めしています。

ケミカルピーリングは、皮膚に薬剤(グリコール酸やサリチル酸)を塗って皮膚を薄く剥がし、ニキビを小さくしたり、ニキビ跡を浅くします。肌のターンオーバーにも働きかけるので、新しいニキビが出来にくくなる効果もあります。

Gentle YAGレーザーは波長1064nmのロングパルスNdヤグレーザーです。この波長は血管内のヘモグロビンに吸収されるので、それを利用してニキビの赤みを改善します。また、「ロングパルス」ですので、皮膚の比較的深層まで達し、それによってコラーゲン増生を促します。さらに毛穴の水分にも反応するので、それによって毛穴を小さくする効果も期待できます。

 

ニキビの治療で一番難しいのは、長年ニキビを繰り返し、最終的にできてしまった瘢痕を治すことです。なので、できる前の早めの治療が本当に大事です。

瘢痕に対してはMLAやeMatrixをお勧めしています。どちらも使う光の種類は違いますが、フラクショナルレーザーです。

フラクショナルレーザーは、ニキビ痕に小さな穴を無数に開けて、その傷を治す力で痕を浅くする治療法です。

基本的に治療後に赤みが出るダウンタイムが1週間ほどあります。あまりに頻繁に治療すると色素沈着のリスクが上がるので、治療間隔は1ヶ月以上あける必要があります。

当院ではピコレーザー、enLIGHTen (エンライトン)によるフラクショナルレーザー治療を行っています。従来のCO2レーザーによるフラクショナルレーザー治療よりもダウンタイムが少なく、色素沈着のリスクが少ないのが特徴です。

いろいろな治療を説明されて、混乱してしまうかもしれませんが、段階に分けて治療していけばかなりの改善が望めます。

治療法について分からないことがあればご相談ください。納得の行く治療が受けれるよう、しっかりとご説明します。

治らないとあきらめてしまう前に、ぜひ相談してみてくださいね。