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にんいいん
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皮膚科・美容皮膚科

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保険診療
じんましん

じんましん

じんましんは漢字で「蕁麻疹」と表し、皮膚の一部が突然に赤くくっきりと盛り上がり(膨疹)、しばらくすると跡かたなく消えてしまう病気です。大抵は痒みを伴いますが、チクチクとした痒みに似た感じや焼けるような感じを伴うこともあります。個々の皮疹(ブツブツや赤み)は24時間以内に消えるのが普通です。

また治りの悪い蕁麻疹に対して近年ゾレアという新しい注射のお薬が出ました。これまでのお薬にはなかった効果が期待できる画期的なお薬です。1か月に1回注射をして効果を見ていきます。

原因・治療について

原因

原因が分かる蕁麻疹と、原因が分からない蕁麻疹があります。

蕁麻疹の背景に感染症や疲労などが潜んでいることはありますが、毎日症状が出るタイプの蕁麻疹は、原因が特定できないことが殆どです。

原因が分かる蕁麻疹

→ 特定の食品、寒冷、機械的刺激のような特定のきっかけによって、蕁麻疹の症状が出ます。

原因が分からない蕁麻疹

→ 毎日蕁麻疹が数か月~数年の長期にわたり症状が出ます。

蕁麻疹の症状が出る期間

蕁麻疹は、症状の出方によって、

・特定の食品、寒冷、機械的刺激のような特定のきっかけによって出現する蕁麻疹
・何日にもわたり、毎日症状が出現する蕁麻疹

に大きく分かれます。

後者の、「毎日症状がでるタイプ」では、最初の症状が出始めてから1ヶ月以内のものを急性蕁麻疹それ以上続くものを慢性蕁麻疹と呼びます。

慢性蕁麻疹

慢性蕁麻疹のほとんどの場合は原因を明らかにすることができません。

多くは夕方から夜にかけて現れ、翌朝ないし翌日の午前中頃には消失し、また夕方から出始めるという経過をとります。皮膚症状の他、全身倦怠感、関節痛、発熱などの症状がある場合は内臓の病気を疑い、詳しい検査を行う必要があります。

しかし自覚できる症状が皮膚に限られている場合は、何ヶ月ないし何年間か症状が続いた後、ほとんどの場合はやがておさまっていきます。

蕁麻疹の検査

蕁麻疹が起きる仕組みには大きくアレルギー性のもの非アレルギー性のものがあり、アレルギー性のものについては、血液検査または皮膚を用いた検査で判定できることもあります。

アレルギー性蕁麻疹の検査

皮膚を用いる場合は原因として疑われる物質を皮膚に注射(皮内テスト)、あるいは皮膚に載せて針で突く(プリックテスト)などの方法があります。

ただしこの方法で陽性であったとしても、それらがすべて蕁麻疹の原因とは限らないので、最終的には臨床症状やそれまでの経過などを併せて判断します。

 

機械的圧迫や擦過、寒冷、温熱、光線などの物理的な刺激が原因となって起こる蕁麻疹

それぞれ誘因となる刺激を加えて実際に蕁麻疹が起こることを確認するテストが行われることもあります。

 

薬が疑われる場合

皮膚を用いた検査の他、必要によりごくわずかの量の薬を実際に飲んだり注射してみて蕁麻疹が現れるかどうかを確認することもあります。

 

非アレルギー性蕁麻疹の検査

病歴や皮膚以外の症状から疑われる疾患に対して一般内科的な検査を進めます。しかし発症して1ヶ月以上経過した慢性蕁麻疹で、特に皮膚以外に症状がない場合では、あまり詳しい検査を行っても異常が見つからないことが多いです。

当院での蕁麻疹に対する検査、治療方針について

特定のきっかけがある場合にのみ出現する蕁麻疹について

問診と皮膚症状から、特定のきっかけによって生じている蕁麻疹かどうか判断します。

蕁麻疹が起きる仕組みには大きく非アレルギー性の蕁麻疹、アレルギー性の蕁麻疹があります。アレルギー性の蕁麻疹であれば、血液検査または皮膚を用いた検査を行います。当院では血液検査を施行することができます。

皮膚を用いる場合は原因として疑われる物質を皮膚に注射(皮内テスト)、あるいは皮膚に載せて針で突く(プリックテスト)などの方法がありますが、外来ではアナフィラキシー(重症のアレルギー症状)を生じるリスクがあるため、皮膚検査は入院して行う必要があります。その為、皮膚検査が必要と医師が診断した患者様は適切な医療機関へご紹介させていただきます。
ただしこれらの方法で陽性であったとしても、それらがすべて蕁麻疹の原因とは限らないので、最終的には臨床症状やそれまでの経過などを併せて判断します。

 

毎日出没する蕁麻疹について

発症して1ヶ月以上経過した慢性蕁麻疹で、特に皮膚以外に症状がない場合では、あまり詳しい検査を行っても異常が見つからないことが多いです。
 原因のはっきりしない慢性蕁麻疹の場合は、自分自身では症状の出現を避けることができず、数ヶ月、あるいは数年にわたり蕁麻疹の出没を繰り返すことが珍しくありません。そしてそれまでの経過が長ければ長いほど、その後病気が治るまでにかかる時間も長い傾向があります。

多くの場合、薬を飲んでいれば症状は緩和されますが、止めればまた元通りの症状が出るようになってしまうことがあります。しかし、薬を内服することによって、日常生活に支障がでないように症状をコントロールしていくことが可能です。内服薬が効かない場合は注射薬による治療も可能ですので、一度ご相談ください。