保険診療
水虫(足・爪)
水虫(足・爪)
白癬菌(はくせんきん)が足や爪などの皮膚の表面から入り込むことによって、炎症などが起きる感染症です。一般的には水虫や、たむし、いんきんたむし、といった通称で呼ばれています。
原因・治療について
注意点
~ 市販薬を塗るその前に ~
市販薬も販売されていますが、なかには薬が合わずにかぶれてしまう方もいます。また、一度塗ってしまうと、顕微鏡でみずむしを発見しにくくなります。
「足がかゆいから、みずむしかな?」と思ったら、一度皮膚科を受診して、真菌顕微鏡検査(顕微鏡でみずむしを発見する検査)を受けてみてください。
予防とケア
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■ 接触感染の予防
バスマットやタオルなどを介して、身近な人に接触感染することがありますので、白癬と診断されたら、自分用のバスマットやタオルを使いましょう。また、スリッパなどの履物を共有しないようにしましょう。
白癬菌は切った爪や、はがれた足の皮の中でも生き続けて、他の家族に感染します。こまめに掃除をしましょう。
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■ 日々のケア
毎日、指の間までしっかりと洗い、爪の色も観察しましょう。洗うときは、こすりすぎて皮膚をきずつけないように、やさしく洗いましょう。
白癬菌は高温多湿を好みます。お風呂上りには、タオルやマットなどで、足の裏の水分をしっかりふき取りましょう。また、通気性のよい靴や靴下を選び、風通しをよくしましょう。靴下は、木綿を素材とするものがよく、湿気をためこまない5本指のものがおすすめです。
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■ 爪のお手入れ
爪はていねいに切りましょう。お風呂上りで爪がやわらかいときに爪を切り、その後ヤスリなどで整えるのがおすすめです。その際、白癬菌のついた爪の屑を散らかさないように気を付けましょう。また、外用薬の効果が弱まるので、ネイルや爪用化粧品の使用は控えましょう。
原因や治療法について
原因
通気性の悪い靴を長時間履くなど、白癬菌が繁殖しやすい環境にある方が感染しやすくなります。
症状
下記の症状チェックリストのなかで、あてはまる項目がある方、また、気になる症状がある方は医師にご相談ください。
▼ 足白癬(足みずむし)
・足の指の間、足の裏がかゆい
・足の指の間、足の裏にカサカサがついている
・足の指の間、足の裏に赤みがある
▼ 爪白癬(爪みずむし)
・爪が白色や黄色に変色している
・爪が厚い、またはザラザラしている
・爪がもろくなる
・水虫にかかっている、またはかかったことがある
・日中はほとんど靴を履いている
・靴を履いたり、歩いたりするときに爪の周りが痛む
治療
基本的には抗真菌剤の外用で治療しますが、部位や症状の強さによっては、抗真菌剤の内服を併用することもあります。
爪白癬は、以前は塗り薬だけでは難治な場合も多くみられましたが、最近は、比較的効果がでやすい塗り薬が出てきています。
爪白癬が完治するまでの期間は、症状や爪の伸びる速度によって異なります。爪全体に症状がある場合には半年~1年以上かかります。