2022.01.11
わき汗治療薬 エクロックゲル 処方制限が解除されました
保険適用の「原発性腋窩多汗症」の外用薬、エクロックゲル。
原発性腋窩多汗症とは、汗の量が多くなる原因となる病気や障害がないのにもかかわらず、多量のわき汗に悩まされる疾患です。このお薬は重度の原発性腋窩多汗症で、日常生活に支障がある方に処方できるお薬です。
エクロックゲルは、有効成分が皮膚から浸透して、エクリン汗腺の交感神経から発汗の指令を受け取る部分をブロックすることで、発汗を抑えることが期待できます。
1日1回、両脇に塗布していただき、1本で2週間分となります。
保険適応の初の塗り薬とあって、処方希望の方が多かったのですが、1回につき1本(2週間分)の投与制期間制限があったのがネックでした。
それが去年の12月から投与期間制限が解除され、1回に月数本処方することが可能になりました。(何本でも投与が可能というわけではなく、その方の症状に応じた本数になります)
そんなに頻回に受診ができる方は多くはありませんし、お時間を頂戴することなりますので、制限解除されたことによって来院された方に勧めやすくなりました。
全てのわき汗の方に適応になるわけではないので、従来通り処方には診察が必要となります。ご相談ください。