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2022.09.02

皮膚科専門医によるニキビ・皮膚科ブログ

✨にきび治療のポイント✨  ~パッチテストも含めて~

   当院はにきびの患者様が非常に多いです。

 

治療が初めての方、以前治療していたけど中断していた方、他院で良くならなかった方。。いろいろな方に来ていただいています。

 

にきびの治療の中心は1にも2にも白にきび(コメド)治療❗❗❗

 

 

その中心となるのがベピオ、ディフェリンになります。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ベピオ+抗生剤のデュアック  

 

 

 

 

ベピオ+アダパレンの合剤で強力につまりをとるエピデュオゲルも処方しています。

 

 

 

 

どれも大事な治療薬なのですが、起こりやすいのが薬による赤みや乾燥。

 

これでドロップアウトしてしまう方もいます。

 

でも、これはつまりをとる作用の裏返し。うまく付き合っていくのが大事です。

 

ですが、乗り越えられない、薬を使えない体質の方もいます。それが接触皮膚炎です。

 

 

接触皮膚炎はベピオ、デュアック、エピデュオゲルで起こる可能性があり、大体3-4%、30人に1人に起こるといわれています。

 

 

「30人に1人なら自分は大丈夫!!」と思うかもしれませんが。。そんな宝くじがあったら、まあまあの確率ですよね💦💦

 

 

 

頑張って治したいがために最初から全顔に塗ってかぶれてしまった場合、そこから立て直すのはとっても大変です。(とはいえ、かぶれてしまったとしてもしっかり治療すればもちろん治ります❗❗)

 

ですので、当院に来られて初めて治療する患者さん、また久しぶりに外用される患者さんには必ずパッチテストからしていただいています。

 

やり方はとても簡単。

①二の腕の内側に指先の1/8程度の薬を1円玉大に広げて塗ります。これを3日間続けます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この時点で赤くなったら、それは「かぶれ体質」の可能性が高いです。 外用を中止して受診してください。

 

①をクリアしたら

②おでこに指先の1/8程度を1円玉大に3日間塗ります。おでこが顔の中で一番皮膚が厚いのでかぶれにくいです。

 

③徐々に広げて2週間から1ヶ月かけて顔全体に塗っていきます。

 

この手順で慣れていけば、重症の接触皮膚炎は予防できると思います。とはいえ、ある日急に赤さが出てかぶれてしまうこともあるので、その場合は無理せず、塗るのを中止して、洗い流して、できるだけ早く受診をしてください!!

 

当院ではにきび治療中の赤み、刺激、かぶれの確認のために、初診の2週間後には来院してもらうようにお話ししています。

 

 

 

次回、刺激感や赤みがつらい時の対策についてお話します。

 

にきびは治ります❗❗  

 

一緒に頑張っていきましょう😊