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2025.01.27

皮膚科専門医によるニキビ・皮膚科ブログ

アトピー性皮膚炎の外用薬 ブイタマークリーム

先日アトピー性皮膚炎の治療薬、ブイタマークリームの勉強会を行いました。

 

 

 

 

 

 

**アトピー性皮膚炎の治療薬「ブイタマークリーム」とは?**

 

アトピー性皮膚炎に関する一番新しい治療薬です。

 

当院ではデュピクセント、ミチーガ、イブグリース等様々なアトピー性皮膚炎の注射薬(生物学的製剤)も取り入れて治療を行っています。

 

 

「ブイタマークリーム」は外用薬となります。芳香族炭化水素受容体(AhR)を活性化することにより、様々な遺伝子に働きかけ、皮膚の炎症を抑制するという新しい作用機序を持つお薬です。

 

 

AhRは細胞内に存在し、ブイタマークリームはその細胞内のAhRを通じて遺伝子・タンパク質へ作用し、期待される皮膚への作用をもたらします。

 

 

主な働きとして、アトピー性皮膚炎の炎症を抑える(IL-4)、尋常性乾癬の炎症を抑える(IL-17)、酸化ストレスを軽減する、皮膚バリア機能を向上させる(フィラグリン、ロリクリン等)が挙げられます。

 

先ほど述べた通り、ブイタマークリームの大きな特徴として、「アトピー性皮膚炎」だけでなく、皮膚に白い鱗屑を伴う赤い皮疹ができる「尋常性乾癬」にも適応が通っているということが挙げられます。

 

どちらの病気も、長期に使用することで改善が期待できるとの治験結果が得られています。

 

 

アトピー性皮膚炎では12歳以上、尋常性乾癬は18歳以上の方が使用可能です。

 

1日1回塗るだけで良いというのもポイント。クリームタイプなのでべたつきも少ないです。その分刺激感に注意が必要です。

 

 

 

 

 

 

 

1本の価格は3割負担の方で1354円です。

 

 

 

**副作用**

 

塗った部位のざ瘡(にきび)、毛包炎が多い副作用として報告されています。

 

 

また、頭痛の副作用も12.5%に報告があるため注意が必要です。報告例は軽度で、2,3日で改善することが多いとのことです。

 

 

 

 

当院はアトピー性皮膚炎の治療には特に力を入れています。ブイタマークリームに関することだけでなく、長く続く赤みやかゆみでお困りの方は一度ご相談ください。