2025.06.19
ピコレーザー エンライトンでしみ治療
当院では2台体制で毎日フル稼働のピコレーザー エンライトン
エンライトンとはピコ秒1064nm、532nmの波長を持つ新しいレーザーです。
これまでのナノ秒レーザーにくらべ、ピコ秒(1兆分の1秒)の短い時間でレーザーを照射します。
ターゲットとするメラニン色素の周囲への熱の影響が少なく、痛みが軽減します。
赤みや点状出血のリスクも少なく、少ない回数で効果を実感できます。
これまでのナノ秒レーザーにくらべて、色素をより細かく小さく砕くことができるようになりました。
大きい粒子より小さな粒子のほうが、より早く、きれいに除去されやすくなります。
エンライトンにはいろいろなモードがあり、以前当ブログでピコジェネシス(ピコトーニング)をご紹介しました。
ピコレーザー エンライトンで肌のしみ・くすみ治療 – 任医院 | 京都市JR円町駅すぐ | 皮膚科・美容皮膚科、麻酔科ペインクリニック
今回は532nmの波長を用いたシミ取り治療の症例のご紹介です。
532nmの波長はメラニンへの吸収率が高く、濃い老人性色素斑の改善に効果的です。
モニターにご快諾頂き誠にありがとうございました。
中央の写真は照射後2週間後の写真です。下方についているような濃いかさぶたが自然に取れてくるのを待ちます。
剥がれると右の写真のようにきれいになります。
直後はIWP(Immediate Whitening Phenomenon)といって、皮膚が白く変化します。これはメラニン色素がレーザーによって破壊された結果として起こります。
この反応は一時的なもので、通常は数分から数十分で落ち着き、その後、右の図のような褐色のかさぶたになります。
かさぶたがはがれるまでの間は刺激をしないことがとても重要!!
当院では軟膏とガーゼ保護をかさぶたがはがれるまで、10日から2週間程して頂くようお話しています。
この症例はまだ直後の写真までですが、この後に炎症後色素沈着と言ってその部分が一時的に濃くなる現象が起こります。
これは、レーザーによって刺激されたメラノサイトが逆にメラニンを生成してしまうため起こります。
「一時的」とはいえ、この状態は半年ほど続くことも…。ですので、しみとりはレーザーをして終わり!というわけではなく、その後の日焼け止めやレチノールハイドロキノン外用などのケアがとても重要になってきます。
当院ではレーザーを当てて終わりではなくその後の色素沈着のフォローも行っています。
今の時期はあまりお勧めではないですが…7,8月は避けて秋冬の照射をお勧めしてします。
夏の間にできるしみケアもあります❗❗
気になる方はカウンセリングだけでも大丈夫ですのでお気軽にご相談ください😊
ピコレーザー(エンライトンIII)(しみ/肝斑)
エンライトンIIIによるピコジェネシス(トーニング)
ピコジェネシス(トーニング)は効果を上げるため、4週間ごとに3~5回の施術を1クールとして治療をお受けください
部位 | 1回 | |
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エンライトンIIIによるピコジェネシス(トーニング) | 全顔 | ¥25,300 |
両頬 | ¥16,500 |
エンライトンIIIによるナノジェネシス(トーニング)
部位 | 1回 | |
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エンライトンIIIによるナノジェネシス(トーニング) | 全顔 | \19,800 |
後天性真皮メラノサイトーシス
直径5mm以内 | 追加1mmごとに | 後天性真皮メラノサイトーシス(ADM) | |
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エンライトンIIIによるしみとり(ピコスポット) | \5,500 | \1,100 | \22,000~ |
※ 別途麻酔クリーム代(¥3.300)、軟膏、ガーゼ、テープ代(¥550)がかかります。
肝斑がある患者様に初回からシミとりレーザーをすると、一旦きれいになっても2、3週後から炎症後色素沈着が出現し、かえって濃くなる可能性があります。
当院では肝斑がある患者様にはプレトリートメント(内服や美白剤外用治療等)やピコジェネシスを施術しながらシミとりレーザーを施術します。ご希望に沿えないことがあることをご了承ください。