2023.04.26
保湿剤いろいろ
皮膚科では一番、と言っていいほどよく使うのが保湿剤です。
にきび治療においても赤みや刺激症状を和らげるためによく使用します。
保湿剤を処方する病名は「皮脂欠乏性湿疹」、いわゆる「乾燥肌」です。
かゆくてかきむしってしまったり、赤いぶつぶつが増えてしまった場合は炎症を早めに抑えるためにステロイドの外用剤を処方します。それは応急処置のようなもので、ある程度良くなったら今度は再発を抑えるための予防の治療に切り替えます。
それが保湿の治療で、一般的なものがヘパリン類似物質(ヒルドイド)です。よくご存じの方も多いと思います。
今は先発品、ジェネリックを含めると数多くの種類があって、使い分けに迷ってしまうこともあるかと思います。
大きく分けると、軟膏、クリーム、ローション、そして泡タイプ、スプレータイプがあります。
この他にもフォームスプレーもあります。
保湿力は
軟膏〉クリーム〉ローションの順で、スプレー、泡タイプはローションに近い保湿力です。
軟膏はお風呂上りの肌には伸びにくいですがとってもしっとりします。
クリームは濡れた肌にも伸びやすいけど、独特のにおいが嫌な方もいます(少し前に製剤が新しくなって、においは少し気になりにくくなりました)
ローションはさっぱりとした使い心地なので、夏の暑い時期や、お子さんにぴったりです。
保湿力がいいなら軟膏がいい‼️と思われるかもしれませんが、塗り心地もそれぞれ違います。サンプルもクリニックにおいてあるので気になる方はご相談ください。
何度もニュースで取り上げられていますが、美容目的の使用はNGです。あくまでも適正使用が前提の処方になります。日頃から使いたいという方には、敏感肌にも安心して使えるローションやクリームなどのご紹介もしていますのでご相談くださいね。